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主婦の方の心療内科

悩む主婦

主婦の方のこころの不調

1 子育てや家事での疲れ

主婦の方がこころの不調となる原因として、まず、『子育てや家事での疲労』があげられます。近年、『主夫』の方もいらっしゃると思いますが、まだまだ主婦の方が子育てや家事をする事が多いかと思います。育児ノイローゼという言葉があるように、子供といる時間が長い主婦の方では、子供の体調の変化に敏感になりやすく、また子供が就学後、不登校となったり、成績が振るわなかったりするなど思うように子育てがすすまない時に、自分のせいだと考えてしまい、頭を抱える場合があります。ついカッとなってしまい、子供に手をあげてしまうことがあるかと思います。しかし、程度によっては児童虐待とみなされてしまう事もあり、叱る時には、感情的になりすぎず、冷静になる事も大切です。加えて、主婦の方は、家事全般を日々こなさなければならず、その苦労は周囲から見えないことが多いです。

2 孤立している、相談相手がいない

主婦の方は、外出をすると出費がかさむことから普段家にいることが多く、『孤立してしまいがち』です。相談相手となられる親しい友人がいなかったり、いてもその友人が働いているなどして境遇が異なることから、普段の悩みを相談しづらいこともあります。また、パートナーの方の理解がないと、育児や家事を軽んじられがちで、「仕事より楽なはずだ」と決めつけられてしまい、『分かってくれない』と悩んでおられる方もいらっしゃるかと思います。

3 パートナーの方の浮気や不倫

パートナーの方が不貞に走った場合、それは『とてつもない怒り』と同時に『不安や恐怖』を覚えることと思います。主婦の方の場合、生活費を稼いでいるのはパートナーであり、弱い立場にあるため突然別れられ、収入源を絶たれることの不安や恐怖は計り知れないものです。

4 義理のご両親との関係

義理のご両親との関係は、主婦の方の悩みであることが多いです。夫婦関係や家事、子育てについて義理のご両親が意見を押し付けたり、口出しをしたりしてくることがあります。その事を夫に相談しても、夫が、仕事で疲れている場合や、金銭的な援助を受けているなどして主婦の方からみた義理の両親に忖度している場合、相談に乗ってくれず、主婦の方ご自身で悩みを抱えてしまうケースは多いです。

身近で気軽に話せる相談相手を探したり、そういった相手を作るように心がけてみましょう。

上であげたようなことが原因となり、主婦の方はこころの不調をきたす場合があります。できれば、同世代同性で同じような境遇の方に、日常の悩みを気軽に相談できれば、心強くなられるでしょうし、身近でもご姉妹や自身のご両親などに相談ができそうであれば、行っていただいたほうが、はるかに気持ちが楽になられることと思います。しかし、『心配させたくないから』などの理由で、すぐには相談が難しい場合などでは、不安や焦り・不眠がひどくなり生活に支障をきたしてしまう場合があろうかと思います。また、子どもへの怒りが抑えられずに自分で分かっていても、つい衝動的に手が出てしまう事に悩んでいる方もいらっしゃいます。そのような場合、必要に応じて苦痛や衝動を緩和させるための処方薬をお渡しいたします。例えば、不安や焦りが著しく、居ても立っても居られないという場合があろうかと思いますが、そのような場面で、他に症状を改善させる方法がない場合に、抗不安薬を内服されると速やかに『楽になられる』ことと思います。ただし、抗不安薬には副作用としての『依存性』や『眠気』があるため、その旨をしっかりと説明し、『使用場面や頻度を限定して用いること』が重要です。その上で、環境調整を行っていく必要があります。

主婦の方でこころの不調をお感じになられた際は、並木メンタルクリニック西川口駅前へお気軽にご相談ください。もちろん、患者さんのプライバシーは固く守られ、患者さんのご要望があれば、例えご家族でも事情を説明することはありません。