アルコール依存症

アルコール依存症とはどんな病?

アルコール依存症は、アルコールが四六時中欲しくてたまらず、やめられない病です。アルコールに弱く飲めない方々を除き、一般的にはアルコールを飲むと、その日にあった不快な出来事やストレス、イライラが忘れられ、とても心地よい気持ちになります。ここからは、アルコール依存症にどうやってなるのか、その過程を説明します。まず、その心地よい時の気持ちが忘れられずに、飲酒を繰り返すようになるのです。そうすると、やがては、少量では酔わなくなり(耐性)、大量の飲酒を毎日行うようになってしまいます(習慣飲酒)。ひどい時は、朝から飲酒をしてしまうこともあるほどです。ここまでくると、依存が形成されてしまっています。この頃になると、酔いからさめるころ、イライラして、神経が過敏になりやすく、手の震えや発汗、動悸など離脱症状が現れるようになるため、それを消すためにさらに飲酒をしてしまいます。健康診断で、肝機能異常を指摘されても、なかなかやめることができず、最終的には肝臓や心臓、胃腸、脳の病気に進行して、命を落とすこともあります。

アルコール依存症の主な症状

精神依存:アルコールへの強迫的な欲求とそのコントロールが難しい状態

・お酒を飲むべき時でないときにもお酒を欲しいと強く思う。

・手元にお酒がないと気が済まない。

・飲み始めると止まらない。

身体依存:断酒をすると離脱症状出るため、それを抑えるためにまた飲んでしまう状態

・酔いからさめると、手の震えや発汗、動悸、イライラ、吐き気など自律神経症状と不眠や不安が出る。

・ひどい場合は、お酒を中断して72時間以内に幻覚が見えたり、意味不明な言動が生じたりし、その症状が数日続く(アルコール離脱せん妄)。

アルコール依存症の治療方法

アルコール依存症にならないように、まずは節酒をこころがけることが大切です。厚生労働省がすすめる健康日本21では、アルコール依存症の発症リスクが少ない1日のアルコール量は「純アルコール量で20g以下」とされます。これはビール500ml1缶(日本酒1合弱、25度焼酎なら100ml、ワイン2杯程度)に相当します。日ごろから、飲みすぎに注意をし、週に1-2日の休肝日をもうけることが必要です。いったんアルコール依存症になってしまった場合は、まず、本人が断酒をするという強い意志を持つことが必要ですが、まずは、お酒の量を抑えることから始めていきます。完全に断酒できるようになれば、アルコール依存症治療薬を服用し、飲酒への欲求を抑えます。ただ、大量の飲酒を急にやめることによって離脱症状が出現する可能性もあり、一時的に入院医療機関にて治療が必要な患者さんもおられます。離脱症状の治療には、一時的にベンゾジアゼピン系薬剤の内服薬を用います。身体に異常をきたしている場合は、内科を受診し、そちらでの検査や治療も併せて行っていただく必要があります。アルコール依存症では、うつ病や躁うつ病、不安障害を合併している患者さんも多く認められますので、必要に応じて、これらの治療を行います。いったん断酒に成功できれば、その後は再飲酒しないように維持していく必要がありますが、一人だけで続けるのは、ハードルが高い場合が多く、そのため、相互に助け合い援助をしていく自助グループ(断酒会・AA)への参加を行います。断酒会と連携し治療を継続する必要があります。

西川口、川口、蕨、鳩ヶ谷でアルコール依存症治療をお探しの際は、並木メンタルクリニック西川口駅前心療内科・精神科へお気軽にご相談下さい。