うつ病

うつ病とはどんな病?

うつ病は、「気分が沈む」「頭が回らない」「気分が晴れない」といった症状とともに、これまでできていた趣味や活動への「意欲がわかない」、「自分を責める」などの精神的な症状に加えて、「体が重い」「だるい」、「眠れない」、「食欲がない」といった身体の症状が長く続き、日常生活に支障をきたす病です。うつ病の生物学的な原因として、脳内のある神経伝達物質の不足があげられます(神経伝達物質とは、神経から神経へ指令を伝えるものです)。その神経伝達物質とは、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンです。何ら環境要因がなく発症する場合もあれば、職場や学校での強いストレスをきっかけとして発症することもあり、原因がはっきりと分からないこともあります。誤解される方もいらっしゃいますが、うつ病は決して自分の精神力が弱いから生じるわけではありません。日本人の約13人に1人が一生に一度はかかるという報告もあります。近年のストレス社会により、うつ病の患者さんは増加傾向にあります。うつ病は、必要な環境調整と的確な治療がなされれば、十分に改善させることができる病です。

うつ病の主な症状

うつ病では主に以下のような症状がみられます。当てはまる、気になると思うものがある場合は、心療内科を受診されることをおすすめします。

・憂うつで気持ちがふさぎ込む。

・これまでできていた仕事や趣味などの活動に全く興味がなくなり意欲がわかなくなった。

・全身がだるくて起き上がれない。

・夜眠れない、体が疲れやすい。

・食欲がない。食べようとしても食べる気力すら起きない。

・不安で悪いことしか考えられない。

・死にたいと考えている。

・自分のせいで周囲に迷惑をかけてしまっているのではないかと過度に自分自身を責めてしまう。

・自分から財産や人間関係、健康などがなくなってしまったと感じてしまう。

・自分は大きな病気にかかってしまったのではないかと思ってしまう。

うつ病の治療方法

うつ病の治療の根幹は十分な休息にあります。これまで、「頑張って頑張りすぎて、もうこれ以上心も体も耐えられない」という状態にあるのです。うつ病がよくなるまで『とにかく怠ける』こと。そして、自然に元気が戻ったら、またやることを行えばよいのです。これがとても大事です。これとともに、不安や不眠、食欲低下や死にたい気持ち(自殺念慮)などがでている患者さんでは、できるだけ速やかに苦痛な症状を改善させるための薬物治療を行います。うつ病では、抗うつ薬という「自然とわいてしまう否定的な考えを改善させる」治療薬を用います。依存性はありませんが、副作用として眠気のあるタイプや、逆に不眠や吐き気が起きるタイプなど、抗うつ薬の種類により異なるため、患者さんの状態や意見にあわせて処方します。基本的には、少ない種類の治療薬で治すようにうまく工夫します。さらに患者さんの状態にあわせて生活についてのアドバイスを行います。並木メンタルクリニック西川口駅前では、ご家族への説明も大切であると考えており、『うつ病の患者さんとそのご家族へのアドバイス』を下に載せています。よければご覧ください。

西川口、川口、蕨、鳩ヶ谷でうつ病治療をお探しの際は、並木メンタルクリニック西川口駅前心療内科・精神科へお気軽にご相談下さい。