社交不安障害

社交不安障害とはどんな病?

社交不安障害とは、人前での発言などの状況で、「注目の的になるのではないか」、「とても恥ずかしい失敗をしてしまうのではないか」と過剰な恐怖を抱き、そうした状況を回避しようとする病です。対人恐怖症や社会不安障害とも呼ばれます。多くは、10代半ばに発症することが多く、自分に自信が持てない(自尊心の低下)方が多いです。これまで単なる内気であるなど性格の問題で片付けられてしまい、十分な治療がなされてきませんでした。しかし、実際には、患者さん自身がこの病により体験する苦痛は強く、親しくない人に声かけすることが困難であることから、友人や恋人ができず孤立してしまうことがあり、そのような場合は十分な配慮と治療が必要となってきます。

社交不安障害の主な症状

社交不安障害では、人前での発表や、食事、署名、会合などで強い不安や恐怖を抱き、顔は赤くなり(赤面)、緊張して手に汗にぎり、震え、ドキドキ、吐き気、筋肉のこわばりなど自律神経の症状がみられます。また、その反面、このような状況への恐怖を馬鹿馬鹿しいと思っていても、いざそのような状況に出くわすと、症状が出てしまうなど、苦痛は耐え難いものです。この病では、患者さんは自己評価が低く、他人から軽蔑され批判されることにとても過敏になっておられます。

社交不安障害の治療方法

社交不安障害の治療では、はじめから実際に人前に出たり、知らない人に話しかけたりする経験を積み、克服するやり方もありますが、これでは、あまりにハードルが高すぎるため、最初は、基本的にはSSRIという内服薬を用いて治療を行っていきます。また、不安を感じる場面のみ抗不安薬を併用し、人前に出る数をこなしていけば、いずれ自信がついていかれることと思います。その後、必要に応じて減薬ないし薬の中止を考慮します。

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