強迫性障害

強迫性障害とはどんな病?

強迫性障害は、自分の意図と関係なく、ある不快な考えが繰り返し頭に思い浮かんでしまい払いのけられなくなり(強迫観念)、ある行為をしないではいられなくなる(強迫行為)病です。例えば、外出する時、「火を消し忘れたのではないか」、「鍵を閉め忘れたのではないか」という考えが頭に思い浮かぶので(強迫観念)、戻って何度も何度も確認をしないと気が済まない(強迫行為)状態になります。確認して、その場を離れても、「本当に大丈夫なのか」とまた不快な考えが生じてしまい、戻らざるを得なくなります。確認を繰り返すことで、本人は安心できますが、内心バカバカしいと思ってもこの確認行為がやめられず、日常生活に支障をきたしてしまい、患者さんは苦痛を感じます。一生涯のうち、2%の方に発症します。

強迫性障害の主な症状

強迫観念:ある不快な考えが、自分の意図とは関係なく繰り返し思い浮かんでしまう

・汚いものを触ってしまったのではないか。(不潔恐怖

・火を消し忘れたのではないか、鍵を閉め忘れたのではないか。(確認行為

・運転中に人をひいてしまったのではないか。(加害恐怖

・ある順番に従わないと不幸が生じてしまうのではないか?と同じ順序で物事を行う。(儀式行為

・不吉な数字や幸運な数字への度を超えたこだわり

・物の配置、対称性への度を超えたこだわり

強迫性障害の治療方法

強迫性障害は、患者さん自身が悩み、日常生活や社会生活に支障をきたしているか、行動を強いられたご家族が巻き込まれ悩んでいる場合に治療を行います。患者さんは、強い苦痛と不安を持っており、SSRIという強迫性障害の治療薬にて、不快な考えや不安が頭に思い浮かんでこないようにします。SSRIは反芻する不快な考えや不安の頻度を減らしてくれ、依存性もありませんが、効果が出るまで最低1-2週間程度かかります。副作用として、吐き気や眠気が起きる場合がまれにあります。不安がとても強い場合には、抗不安薬を併用することもあります。抗不安薬は、比較的即効性がありますが、依存性に注意が必要です。薬物療法以外の治療法としては、不快な考えが思い浮かんでも我慢し、また、強迫行為に至らないように我慢するといった曝露反応妨害法があります。最初はとても苦痛ですが、ある程度の期間繰り返していくと、不安の頻度が減っていきます。

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