自律神経失調症
自律神経失調症とはどんな病?
自律神経失調症では、その名の通り、自律神経の働きがうまくいかなくなる病です。人はストレスが加わると、交感神経と副交感神経という自律神経が働き、心と体の機能を維持させようとします。しかし、心理的ストレスが強く長く続くなどしてそのバランスが乱れた際に、胸がドキドキする、汗をかく、顔が赤くなる、手が震えるなどの自律神経亢進症状を認めます。さらに、痛みやしめつけられる感じ、重たい感じなどの症状も加わります。このように、ストレス因により自律神経の乱れが生じ、症状がでることを自律神経失調症といいます。不調を感じ検査を受けますが、特に異常は見つからず、疑心暗鬼となっていろいろな病院を受診される患者さんもおられます。
自律神経失調症の主な症状
・朝起きた時に、体をだるく感じてしまう。
・肩や腰の筋肉がいつもこわばっている。
・胸がドキドキしたり、汗をかいたり、顔が赤くなったり、手が震えたりする。
・吐き気や下痢などが生じる。
・不安でイライラし、眠れなくなる。
自律神経失調症の治療方法
自律神経失調症では、まず自律神経の乱れの原因となる心理的ストレスをできるだけ取り除くように工夫する必要があります。また、生活バランスが乱れている患者さんでは、それを改善させ、飲酒や喫煙は控えてもらう場合もあります。「何時間眠れたか」ではなく、「早寝早起きができたか」がとても重要です。その上で、各症状を緩和させるように、胃薬や整腸剤、痛み止めなどを使って治療を行います。自律神経の調整を行うトフィソパムという治療薬が有効なこともありますが、効かない場合も多く、あまりにもストレスで不安が強い場合は、SSRIやスルピリド、抗不安薬を用いることもあります。しかし、抗不安薬については依存性に十分配慮して使用場面を限定して使う必要があります。
西川口、川口、蕨、鳩ヶ谷で自律神経失調症治療をお探しの際は、並木メンタルクリニック西川口駅前心療内科・精神科へお気軽にご相談下さい。